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建築家 槇文彦を知ろう! ヒルサイドテラス/スパイラルなど

槇文彦は、日本の現代建築を代表する建築家です。代官山のヒルサイドテラスやスパイラルなど、知らず知らずのうちに槇文彦の設計した空間を体験している人も多いのではないでしょうか。伸びやかで、気持ちのいい、極めて質の高い建築を数多く残しています。

本記事の内容

本記事では、槇文彦の略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。槇文彦は、日本のモダニズム建築の空間性を踏襲しながら、日本の現代建築を牽引してきた建築です。現代建築で、数十年たってもその新規性と空間性が色あせない。それどころか、年月を経ることによってさらにその空間の質が上がる。そういう建築をコンスタントに作ることを現代の建築家は見習わないといけません。

目次

  1. 建築家 槇文彦の略歴
  2. 建築家 槇文彦の作品
    • ヒルサイドテラス
    • スパイラル
    • 幕張メッセ
  3. 建築家 槇文彦の書籍 紹介
  4. まとめ

1.建築家 槇文彦の略歴

槇文彦は東京都出身の建築家です。母方の祖父は、なんと竹中工務店の会長を務めた竹中藤右衛門です。建築の名門一家に生まれたのがわかります。

1941年慶應義塾幼稚舎卒業を卒業して、慶應義塾普通部を経て慶應義塾大学工学部予科に進み、その後東京大学工学部建築学科に入学します。

卒業後は、丹下健三の研究室に入室します。その後、アメリカのクランブルック美術学院およびハーバード大学デザイン大学院に進みます。

1965年に槇総合計画事務所を設立します。槇総合計画事務所出身の建築家は数多くいます。1979年から1989年には、東京大学教授を務めました。

日本に良質な現代建築を数多く設計した日本を代表する建築家です。

2.建築家 槇文彦代表作 紹介

ヒルサイドテラス

ヒルサイドテラスは槇文彦の代表作であり、旧山手通り沿い開発プロジェクトです。第1期が1969年から始まり、1998年まで30年の歳月をかけて建てられてきました。また、ヒルサイドテラスに隣接する駐日デンマーク大使館(1979年)も槇文彦の設計です。また初期の第1期は、2003年にDOCOMOMO JAPANに選定されました。

ヒルサイドテラスは朝倉徳道と槇文彦が「代官山集合住宅計画」として手がけたのが最初です。

旧山手通り沿いの土地はもともと朝倉家の土地であり、ここに住居と店舗が混在する建築を建設することで、土地の価値を大幅に高めました。もともと第1種住居専用地区でしたが、行政と交渉して用途規制緩和を実現して店舗が解説できるようになりました。

行政と交渉して用途規制緩和まで実現できる力を持つことは、なかなか考えられないですが、建築の政治的な側面も大きいですね。

スパイラル

スパイラルは、青山にある複合文化施設です。1階奥の吹抜けホールに螺旋状のスロープが配置されており、ここからスパイラルの名前がつけられました。

人が回遊しながら上階に登る、複合施設の見本となるようです。

ギャラリーと多目的ホールが中心ですが、レストラン・バー、生活雑貨のショップなどおしゃれなお店が入っていることでも人気です。

「生活とアートの融合」をコンセプトにしており、現代美術やデザインの展覧会も多く開かれています。また、演劇・ダンスなどの舞台公演も行われています。コンサートなども開かれており、多目的なホールとして今も健在です。

スパイラルは、槇文彦の1980年代の代表作です。また外観は、日本のポスト・モダン建築を代表するものといえます。湾曲したファサードがポストモダンを含みますが、基本構成がモダニズム建築であり、また今も現代性も未だ健在なのがすごいところです。

幕張メッセ

幕張メッセは、千葉県にある日本最大級のコンベンション・センターです。これも槇文彦の代表作です。設計は槇総合計画事務所、構造は木村俊彦構造設計事務所+構造設計集団(SDG)であり、最強の布陣といってよいでしょう。

建築作品としては、第32回及び第40回BCS賞(建築業協会賞)を受賞し、保管にも第5回千葉県建築文化賞などを受賞しています。

3.建築家 槇文彦の書籍 紹介

見えがくれする都市―江戸から東京へ

「奥の思想」を軸とした刺激的なアーバン・デザイン論。複雑な地形をもつ江戸の町が自然条件の上にどのように都市を形づくってきたか、その形象が現代の東京の中にどのように潜在しているのか、さまざまな視点から分析し、示唆に富む論を展開する。(本書より)

Recent Work Fumihiko Maki 槇文彦+槇総合計画事務所 最近作から

建築家・槇文彦の21世紀に設計・竣工した最近作を、大きくレイアウトした写真構成でまとめた作品集。主に21世紀の仕事を中心に円熟味を増した作品群を大きな写真主体の構成で紹介する。進行中のプロジェクトも含み、空間のダイナミズム、素材の質感を感じとれるヴィジュアル・メッセージともいえる作品集である。(本書より)

4.最後に

はじめて代官山のヒルサイドテラスにいった時のことを思い出します。その時は、槇文彦という建築家を知りませんでした。でも、ここの空間の質の高さ、また建築自体の心地よさを肌で感じました。後に、設計者が槇文彦であると知った時、「なるほど」と思ったのです。うまく言えませんが、最初に感じたのは「上品さ」といいますか「正統性」といいますか、そういった質の高さと現代性を持ち合わせているのは当然だったなと思いました。久しぶりに行ってみたいと思います。

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

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