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専門家おすすめ!オーストラリア観光で絶対見るべき名所建築5選

オーストラリアは、日本からの観光地としてとても人気があります。日本と気候が逆転なので、日本が寒い時期に旅行をするのもちょうどいいですね。他の人があまり知らないオーストラリアの近代建築に触れてみるのも面白いと思います。

本記事の内容

本記事では、私が行ったことのある場所、これから行ってみたいの場所の中からオーストラリア観光で絶対見ておきたい名所建築5選を紹介したいと思います。オーストラリア建築は、日本の建築の勉強の中ではあまり出てきませんが、重要な人物が何人もいます。その中でも、ハリー・サイドラーとグレン・マーカットは別格です。グレン・マーカットはオーストラリアの建築家として初めてプリツカー賞を受賞し、審査委員長をしていたことでも知られています。ここでは、絶対知ってほしい、見てほしいオーストラリア建築をご紹介します。

目次

オーストラリア観光 1選:シドニーオペラハウス(ヨーン・ウツソン設計)

シドニーオペラハウスは、オーストラリアの建築で最も有名なものといっても良いと思います。ニューサウスウェールズ州シドニーハーバーにある多目的の舞台芸術センターです。

デンマークの建築家ヨーン・ウツソンによって設計されました。1957年にヨーン・ウツソンが国際デザインコンペティションを勝ち抜いて1等に選ばれましたが、なんと竣工は1973年です。

かなり遅いですね。

1958年にウツソンは設計を開始しましたが、コストやスケジュールの超過、建築家の最終的な辞任などによって大幅に竣工が遅れたのです。

この建物は複数の舞台会場で構成されており、年間1,500以上の公演が行われています。

現在では、オーストラリアで最も人気のある観光スポットの1つとして年間800万人以上が訪れます。

2007年にシドニーオペラハウスはユネスコの世界遺産に登録されました。

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オーストラリア観光 2選:ドクター・チャウ・チャック・ウイング・ビル(フランク・ゲーリー設計)

ドクター・チャウ・チャック・ウイング・ビルは、シドニー工科大学のビジネススクールの建物で2014年に竣工です。

建築家フランク・ゲーリーによって設計されたオーストラリアで最初の建物です。

このビルの名前は、建設に2,000万ドルを寄付した中国人ビジネスマンのチャウ・チャク・ウィングにちなんで名付けられました。

13階建てのタワーとなっており、デザイン的にはファサードの歪んだ壁面が特徴です。フランク・ゲーリーは「樹上の家」をイメージしたそうです。

32万個のレンガで作られた建物のファサードは、とても迫力があります。

シドニーの住民には、愛情を込めて「押しつぶされた茶色の紙袋」と呼ばれています。

フランク・ゲーリーは、「たしかに茶色の紙袋かもしれませんが、内側は柔軟で、変更や移動の余地がたくさんあります」と述べています。

なかなか面白い問答ですね。

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オーストラリア観光 3選:ローズ・サイドラー・ハウス(ハリー・サイドラー設計)

ローズ・サイドラー・ハウスは、オーストラリア人建築家ハリー・サイドラーによって設計されました。

まず、ハリー・サイドラーをご紹介します。

オーストラリア人建築家ハリー・サイドラーとは?

建築家ハリー・サイドラーは、1923年にオーストリアで生まれました。

ハリー・サイドラーはユダヤ人であったため、時代がハリー・サイドラーを巻き込みます。ナチスに追われて、故郷のウィーンからイギリスに渡ります。その後1944年にカナダの大学を卒業して米国に渡ります。

ハーバード大学への奨学金を得て、GSDでウォルター・グロピウスから建築を学びます。

そこで彼のモダニズムの基本的な知識をバウハウス流のデザイン手法を身につけます。

その後、サイドラーは25歳のときオーストラリアに渡ります。

オーストラリアにおいてモダニズムの方法論を元に建築を行った初期の最も重要な人物といって良いです。

オーストラリアにバウハウスを紹介し、ハリー・サイドラー自身もバウハウスの原則にのっとって設計を行いました。

サイドラーは、生涯に180を超える建物を設計し、オーストラリア建築へ多大な貢献をしました。

1950年からの住宅作品、1964年からの商業作品、1970年代からの公的作品など、さまざまなカテゴリで約58年間設計を行っています。サイドラーは、予算を守りながら素晴らしい建造物を設計する才能があったそうです。

オーストラリア・スクエアーなど、新しい都市空間をシドニーに提案しています。一方で、ハリー・サイドラーはシドニーの計画当局と計画システムを定期的に公に批判していたため、その意味でも物議を醸した人物でした。

ハリー・サイドラーは、建築設計における卓越した業績により、1977年にRAIAゴールドメダル(The Royal Australian Institute of Architects and the Gold Award )を受賞しました。

2006年に82歳で亡くなりました。

ローズ・サイドラー・ハウス

ローズ・サイドラー・ハウスは、シドニー郊外のニューサウスウェールズ州にあります。鉄筋コンクリート造で、2階建て、12室の部屋があります。

このモダニズムの原則に則った住居は、ローズとマックス・サイドラーの両親のために設計されました。

1950年にいわゆるインターナショナルスタイルで建てられたこの住居は、当時のオーストラリアにとっては突出して近代的な住宅でした。

1階は北側と東側に高くなっています。北側の広いレクリエーションエリアがあり、1階のスロープとサンデッキによって囲われています。

階段は1階に通じており、暖炉とガラスの壁を通して壮大な景色を眺めることができます。

メインバスルームを除く各部屋からは、外を一望できます。リビング、ダイニング、3つのベッドルームにはガラス張りの壁があり、とても開放的な空間です。

現在は博物館として開放されています。

ローズ・サイドラー・ハウス博物館

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オーストラリア観光 4選:ハリー&ペネロペ・サイドラー・ハウス(ハリー・サイドラー設計)

ハリー&ペネロペ・サイドラー・ハウスは、シドニー郊外のニューサウスウェールズ州のクーリンガイカウンシル自治体にあります。

ハリー&ペネロペ・サイドラー・ハウスは、サイドラーと妻のペネロペのための自邸です。

多くの候補地の中からシドニー郊外のキラーラにある自然保護区に囲まれた場所を選びました。岩だらけの場所、小川、滝の組み合わせは、フランク・ロイド・ライトの落水荘のようです。

建築家 フランク・ロイド・ライト

サイトの険しい傾斜地は、設計に垂直寸法を重視し、サイドラーがいう「本質的に単純な長方形の輪郭」を与えます。

この家はサイドラーのプロジェクトにランドスケープ・デザインを提供した先駆的なランドスケープアーキテクトであるブルース・マッケンジー(1932年生まれ)によって設計されたネイティブランドスケープ内にあります。

家の4つのレベルは、土地の傾斜に沿っており、これにより、日当たりの良いテラスの水平方向の開放性と外側への拡張が印象的です。

家はできるだけメンテナンスフリーの材料を使い、コンクリートと玄武岩の瓦礫石で作られています。

リビングエリアの床は、ノルウェーの珪岩を分割したスラブ石で表面が覆われ、天井はタスマニアのオーク材の板張りで裏打ちされています。

3列の垂直方向の鉄筋コンクリートによって、吊り下げられた片持ち梁のコンクリート床と屋根を支えています。ざらざらしたテクスチャのオフ・フォーム・コンクリートは、青灰色の玄武岩の壁と対照的です。

家のコンクリート、玄武岩の組積造、ガラスの組み合わせは、その明快な幾何学によって、その場所性が持つ傾斜した場所の険しい複雑さ対比されています。

一方でサイドラーはテクスチャーを混在させることで、涼しさと暖かさ、滑らかさとラフさを共存させています。

1950年代にハリー・サイドラーが追求した木材使用の代わりに、板で形成されたコンクリートとコンクリートブロック、石積みを採用することで、過去からの脱却を図っています。

その意味で、この家はオーストラリアで初めてブルータリズムを採用した最も優れた例と見なされています。しかし、サイドラー自身はこのレッテルを強く否定しています。

なんででしょう。これは調べてみます。

ハリー・サイドラーは、2006年に82歳で亡くなるまで自邸に住んでいました。

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オーストラリア観光 5選:ローズベリー・ハウス(Anderson O’Gorman Architects設計)

ローズベリー・ハウスは、Andresen O’Gorman Architectsの設計で、1997年に竣工です。クイーンズランド州ブリスベンにあります。

Brit AndresenとPeter O’Gormanは、現代のオーストラリア建築家で活躍する最も有名な建築家のひとりです。

2002年、Brit Andresenは、オーストラリア建築家協会(AIA)から最高の栄誉であるAIAゴールドメダルを受賞しました。

有名な作品の一つであるローズベリーハウスは、空間の「移行、透明性、囲い込み」といった新しいの体験を生み出す住宅として、高く評価されました。

Rosebery House
引用:http://www.modernhouse.co/listings/rosebery-house-andresen-ogorman/

この住宅には2つのボイドで区切られて、3つの2階建て部分から成立しています。

それぞれはスクリーンで結合されています。各建築には、睡眠、入浴、仕事、食事、集会、読書のための、ある目的をもった部屋があります。

また、各建築の移動は、それぞれの機能を循環させるための廊下だそうです。

それぞれの機能を持つ建築同士を一定程度を引き離すプランは、内部と外部を融合する軽くて長い視覚的なつながりを生み出します。

細長い計画は、家のすべてのエリアに北の光をもたらすために、閉じたスペースと開いたスペースを交互にしています。

西側のファサードに沿った木材のバテンスクリーンは、直線的な形に質感を加え、夏の太陽の強さを防ぐ陰影を作ります。

見てみたいですね。

コスパを時間を考えると現地ツアーもあり!

オーストラリアは建築もあれば、自然も豊かです。

また広いので、建築を回るならシドニー周辺を一気に見るのが良いと思います。

世界遺産オペラハウス現地ツアーは、普段見れない場所もいけるのでおすすめ。

半日観光ツアーでも自由行動とうまく組み合わせると、コストパフォーマンスがかなり高くなりますのでおすすめです。

現地行ってからでもチェックしてみると良いと思います。

まとめ

今までにオーストラリアで行ったことのある場所を中心に建築を選んでみました。台北パフォーミングアーツセンター(レム・コールハース設計)はまだ見たことがないので、次回は行ってみたいと思っています。台中国家歌劇院では、是非中でオペラも見たい!と思います。旅行は、美味しい料理と建築を知っているとすごく楽しめるので、すこーし建築を勉強してみるのをおすすめします。

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

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