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専門家おすすめ!スペイン観光で絶対見るべき名所建築5選

スペインの建築と言えば、やはりアントニ・ガウディの建築、とくにサグラダ・ファミリアが有名です。しかし、他にも近代建築で重要なミース・ファン・デル・ローエのバルセロナ・パビリオンや、現代建築でも見応えのあるものがたくさんあります。美味しいスペイン郷土料理と建築を堪能する旅はいかがでしょうか?

Photo: creative commons

本記事の内容

本記事では、私が行ったことのある場所の中からスペイン観光で絶対見るべき名所建築5選を紹介したいと思います。スペインの建築というと、ガウディのイメージが強いです。サグラダ・ファミリアは、完成まで後200年かかると言われていましたが、施工技術の発展でなんと、あと数年でできてしまう?ところまできているそうです。きっとガウディもびっくりしながら喜んでいるとこでしょう!ここでは、近代・現代建築を中心にしながら、スペイン観光で見ておくべき名所5選を紹介したいと思います。

目次

スペイン観光 1選:カサ・ミラ(アントニ・ガウディ設計)

まずは、やはりガウディの建築です。

カサ・ミラは、建築家アントニ・ガウディによって設計された最後の住宅です。「石の採石場」とも呼ばれており、その型破りで荒削りな外観が特徴のバルセロナのモダニズム建築です。1906年から1912年の間に建てられました。

カサ・ミラは、ローザー・セギモンと彼女の夫ペレ・ミラーのための住宅です。ローザー・セギモンは、南アメリカから戻った元入植者ジョゼップ・グアルディオラの未亡人です。グアルディオラは、グアテマラのコーヒー農園で財産を築きました。ペレ・ミラーは彼女の2番目の夫です。

カサミラは1906年にペレ・ミラーによって設計委託され、起伏のある石造りのファサード、ねじれた錬鉄製のバルコニーなどが市民の間で物議を醸していました。

そうした外観的な特徴が指摘されることが多いですが、実際には、いくつかの機能的・構造的革新(自立型の石造りのファサード、フリープランの床、地下駐車場、屋上の壮大なテラス)が含まれており、まさに近代の画期的な住宅の一つなのです。

1984年、ユネスコの世界遺産に登録されました。

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スペイン観光 2選:ビルバオ空港(サンティアゴ・カラトラバ設計)

ビルバオ空港は、バスク地方とスペイン北部で最大の空港です。サンティアゴ・カラトラバの設計により2000年にオープンしました。

空港デザインは、まさにカラトラバ様式とも言えるものです。

ターミナルは、2つの対称的な「翼」と中央に鋭い先端があり、側面からターミナルに近づくと特に目立ってよくみえるので、空港に行った際には注視してみましょう。

このサンティアゴ・カラトラバの設計は、設計デザインが完結しているためにターミナルをさらに拡大することがデザイン上難しいと思われましたが、チェックインエリアやショッピング施設が拡大されました。

空港では、乗客が税関を通過するとすぐ外に出てしまい十分な到着エリアスペースがないなど、機能的な要素に問題がありました。そのため、空港は後にガラス張りのシェルターを建設するなどして対応しています。

設計の機能的な問題はちょっといまいちですが、そのフォルムはとても美しいです。

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スペイン観光 3選:ビルバオ・グッゲンハイム美術館(フランク・ゲーリー設計)

ビルバオ・グッゲンハイム美術館は、建築家フランク・ゲーリーによって設計された、現代美術館です。この美術館は、ソロモンR.グッゲンハイム財団が所有する美術館の1つであり、スペインで最大の美術館の1つです。

ソロモン・R・グッゲンハイム財団は、ビルバオ・グッゲンハイム美術館の設計者としてフランク・ゲーリーを選び、ディレクターであったトーマス・クレンズが革新的設計をフランク・ゲーリーに依頼しました。

建物の外側の曲線がランダムに見えるように意図され、また「そのランダム性が光を捕らえるように」ゲーリーは設計したと述べています。

このビルバオ・グッゲンハイム美術館が1997年に一般公開されたとき、脱構築主義スタイルの建築として評価されました(基本的にゲーリーは、その脱構築主義運動とは関係ない立場取っていますが、建築批評家がそういう位置付けをしました)。

美術館は、石、ガラス、チタンによって構築されており、通りの高さからは控えめで、川から見たときに最も印象的となるように配慮されています。

展示スペースは、19のギャラリーに分散しており、そのうちの10のギャラリーは、石の仕上げによって、外部からも識別できる古典的な直交計画に従っています。

残りの9つのギャラリーは不規則な形をしており、渦巻く有機的なフォルムとチタンによって外側から識別できます。

2005年には、リチャード・セラの記念碑的なインスタレーションが収められました。

行ってみると、とても居心地の良い空間にびっくりします。

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スペイン観光 4選:ガリシア海の博物館(アルド・ロッシ+セザール・ポルテラ設計)

ガリシア海博物館は、ガリシアの建築家セザール・ポルテラと建築家アルド・ロッシの共同設計です。

ガリシア海博物館は、古い缶詰工場の構造を利用しながら本館と別館の3棟で構成されています。

3館を繋ぐ通路、水族館、カフェテリアレストラン、灯台などから構成されています。

入り口には木が並ぶ小さな石畳の下り坂があり、その片側にはフランシスコ・デ・セールス・コベロがデザインした壁画があります。。

2005年に、ヨーロッパの建築賞であるフィリップ・ロティエ賞を受賞しています。

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スペイン観光 5選:バルセロナ・パビリオン(ミース・ファン・デル・ローエ設計)

ミース・ファン・デル・ローエによって設計されたバルセロナ・パビリオンは、世界で最も有名な近代建築物のひとつです。

1929年にスペインのバルセロナで開催された国際博覧会のためのドイツ・パビリオンでした。この建物は、展示会のドイツ・セクションの公式オープニングに使用されました。

シンプルなフォルムと、大理石、赤オニキス、トラバーチンなどの贅沢な素材の使用で知られています。

ミニマリズムの体現でもあり、また建物のために特別に設計された象徴的なバルセロナ・チェアも有名です。

ミースは、シュトゥットガルトでの1927年のケルン工作連盟で成功した後、1928年にこの建物の委託を受けました。

ドイツは、バルセロナ・パビリオンだけでなく、1929年の国際展示会のすべてのドイツ・セクションの建物をミースに委託しました。しかし、厳しい時間的制約があり実際には1年でバルセロナ・パビリオンを設計しています。

完成したバルセロナ・パビリオンはむき出しで、展示品はなく、単一の彫刻とバルセロナ・チェアのみがあったといいます。

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この宿泊などの機能を取り去ったことで、ミースはバルセロナ・パビリオンを内側と外側が連続したスペースとして扱うことができました。

そして、このパビリオンには実際の展示スペースがなかったため、「この建物自体」が展示になりました。

プランはとてもシンプルです。

建物全体がトラバーチンの台座の上にあり、バルセロナ・パビリオンの床スラブはプールの外に突き出ており、もう一度内側と外側につながっていきます。

サイトの反対側にある壁も、より小さな空間を形成しています。ゲオルク・コルベの銅像が置かれている場所です。

小さい屋根板は、クロムで覆われた十字形の柱で支えられています。これは、クロムによって反射する柱によって「浮いている」印象を与えようとしました。

ミースは、この建物が国際博覧会を見て疲れた訪問者にとって「理想的な静けさを提供する場所」になることを望んでいました。

実際には、パビリオンは国際博覧会の敷地内の通路を「ブロック」するように設計されており、スペイン村の方向に行くためにはパビリオンを通り抜ける必要がありました。

パビリオンは、空間を作り出すだけでなく、訪問者の動きを作り出しました。つまり壁面が互いにずれ、より狭くまたはより広くなった空間を作り出すことによって、そうした動きを制御しています。

展示パビリオンとして計画されていたため、1930年初頭に解体され、ミース生誕100周年に当たる1986年に、博覧会当時と同じ場所に復元されました。

現在は、いつでも見に行けます。

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まとめ

今までにスペインで行ったことのある場所の中から、今後も訪れてみたい建築を選んでみました。スペインは料理も美味しいので、良い建築を堪能しながら美味しい料理も楽しめる国です。建築観光としては、最高ですね。地方によって、料理も文化も異なるので、いろいろな場所に行ってみると面白いと思います。

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

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