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建築家 オスカー・ニーマイヤーを知ろう! ニテロイ現代美術館など

建築家 オスカー・ニーマイヤーは、ブラジルのリオデジャネイロ州出身の建築家です。国連ビルの設計者であり、近代建築から現代まで活躍した建築家としても知られています。

本記事の内容

本記事では、建築家 オスカー・ニーマイヤーの略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。建築家 オスカー・ニーマイヤーは、ブラジルのリオデジャネイロ州出身の建築家です。ルシオ・コスタと共にブラジリアの計画を行いました。建築家がこうした都市プロジェクトの最前線でできるのが本当にすごいですね。今ならば、大手ゼネコンがきっとやるのでしょう。亡くなる前に一度会いたかった建築家です。

目次

  1. 建築家 オスカー・ニーマイヤーの略歴
  2. 建築家 オスカー・ニーマイヤーの代表作 紹介
    • 1955 カラカス現代美術館(実現せず)
    • 1960 プラナルト宮
    • 1996 ニテロイ現代美術館
  3. 建築家 オスカー・ニーマイヤーの書籍 紹介
  4. まとめ

1.建築家 オスカー・ニーマイヤーの略歴

建築家 オスカー・ニーマイヤーは、1907年にブラジルのリオデジャネイロ州で生まれました。

オスカー・ニーマイヤーは、1960年にブラジルの首都となった計画都市ブラジリアの設計と、ニューヨーク国連本部の設計(ル・コルビュジエを含む多くの建築家とのコラボレーション)でよく知られています。

記念碑の彫刻家であると同世代にも称賛され、近代建築の中でもっとも重要な建築家の一人です。

オスカー・ニーマイヤーはル・コルビュジエの影響を強く受けていると述べています。その一方で、その影響が「自分の建築が別の方向に進むことを妨げなかった」と述べています。

オスカー・ニーマイヤーはインタビューで以下のように答えています。

私は、人間によって作成された、硬くて柔軟性のない直線や直線に惹かれません。流れるような官能的な曲線に惹かれます。私の国の山々、川のしなやかさ、海の波、そして最愛の女性の体に見られる曲線。曲線は、アインシュタインの提唱する湾曲した宇宙である宇宙全体を構成します。

オスカー・ニーマイヤーの曽祖父はポルトガル人移民で、さらに遡るとポルトガルに定住したドイツ兵の血をひいています。

ニーマイヤーは若い頃を当時の典型的な「カリオカ」として過ごしました。

カリオカ (Carioca) :ポルトガル語で、ブラジル・リオデジャネイロの住民や出身者を意味する言葉です。この言葉は、トゥピ・グアラニー族の言語から来ており、「白人の家」を意味しているそうです。

自由奔放に生活し、将来には比較的関心がなかったそうです。

1928年に21歳でパドヴァからのイタリア移民の娘であるアンニータ・バルドと結婚します。

その後、ニーマイヤーはリオデジャネイロの国立高等美術学校(Escola Nacional de Belas Artes)で学び、1934年に27歳で建築の学士号を取得しました。

卒業後、地元の建築会社の製図工として働きました。

1930年代に、ニーマイヤーはルシオ・コスタと共に、リオデジャネイロのパラシオ・グスタ・ボカパネマの設計に参加します。

その後、ニーマイヤーの最初の主要なプロジェクトは、ベロ・オリゾンテの北に計画されたパンプーリャの一連の建物でした。

特に聖フランチェスコ教会での作品は、批評家の称賛を受け、国際的な注目を集めました。

1940年代から1950年代にかけて、ニーマイヤーはブラジルで最も多作な建築家の1人になります。

その後、国連本部の設計でル・コルビュジエとのコラボレーションがあり、またイェール大学とハーバード大学大学院デザイン大学院での教職に招待されます。

1956年、ニーマイヤーはブラジルの新大統領ジュセリー・ノクビチェックに招待され、ブラジルの新しい首都であるブラジリアの設計を行います。

ブラジル国民会議、ブラジリア大聖堂、アルボラーダ宮殿、プラナルト宮、連邦最高裁判所といったニーマイヤーのデザインはすべて1960年までに設計されたものです。

この一連の仕事により、ブラジリア大学の初代建築学部長となり、またアメリカ建築家協会の名誉会員になります。

ニーマイヤーは1964年の軍事クーデターの後に国を去り、パリに事務所を開設しました。その後、1985年にブラジルに戻ります。

1988年にプリツカー賞を受賞しました。

その後ニーマイヤーの重要なプロジェクトは、ニテロイ現代美術館(1996)とオスカーニーマイヤー美術館(2002)の設計です。

ニーマイヤーは78年のキャリアの中で、なんと約600のプロジェクトを設計しました。

2012年にリオデジャネイロで104歳で亡くなりました。

2.建築家 オスカー・ニーマイヤー代表作 紹介

1955 カラカス現代美術館(実現せず)

カラカスの現代美術館プロジェクトは、オスカー・ニーマイヤーによって1954年から1955年に提案されたプロジェクトです。残念ながら実現してません。

ベネズエラのカラカス行政に提案された美術館です。

Photo: public domain

逆ピラミッドの形で設計され、カラカスの中央にあるコリナス・デ・ベロモンテの近くの崖の上に配置することが提案されています。

提案された構造は、山の埋め込まれおり視覚的には見えてこない形となっています。自然光はガラスの天井から建物にそそがれる提案です。

なんとも神秘的なものですね。

逆ピラミッドは、吉阪隆正が設計した「大学セミナーハウス」を思い出します。

1960 プラナルト宮

宮殿の名前は、ブラジル中央高原(プラナルトという用語は高原を意味します)に由来しています。

ブラジルのプラナルト宮はブラジル大統領の公式の執務建物です。大統領官邸であるパラシオ・ダ・アルボラーダと並んで、大統領官邸の1つです。1958年にオスカー・ニーマイヤーによって設計され、1960年に竣工しました。

ジュセリー・ノクビチェック以来、すべてのブラジル大統領がここで仕事をしています。西にはブラジル国民会議の東、最高連邦裁判所が向かいにあります。

大統領官邸は、新しく設立された首都において象徴となる建物一つです。ニーマイヤーのアイデアは、柱と外部構造を構成する細い波線を使用して、シンプルさと現代性のイメージを共存させることでした。

宮殿の縦線は、建物の本体を横切って配置され、一連の柱によって支持されています。宮殿のファサードは2つの要素で構成されています。

ホールに通じるスロープと、大統領が一般の人々に話しかけることができるパラトラリウムです。

改修を経て、初期の美しさが蘇っています。

この建物は、1987年にユネスコによって指定されたブラジリア世界遺産の一部です。

1996 ニテロイ現代美術館

ニテロイ現代美術館は、ブラジルのリオデジャネイロ州ニテロイ市にあります。1996年に竣工です。

UFOに例えられる受け皿型のモダニズム建築です。崖側にあり、その麓にはビーチがあります。オスカー・ニーマイヤーのドキュメンタリー映画には最初に出てきます。

ニテロイ美術館は、高さが16メートルで、上部のキューポラは3つのフロアで構成されており直径は50メートルです。

美術館には、1,217点のコレクションがあります。ブラジルで2番目に大きい現代美術のコレクションとして有名です。

美術館へのアクセススロープは幅が広く、60人を収容できるホールに通じています。 2つのドアを開くと展望台となっており、そこからグアナバラ湾、リオデジャネイロ、シュガーローフマウンテンを見ることができます。

ぜひとも行ってほしい美術館です。

3.建築家 オスカー・ニーマイヤーの書籍 紹介

ニーマイヤー 104歳の最終講義: 空想・建築・格差社会

これは、とても重要な書籍だと思います。

ニーマイヤーは一貫して社会主義者でした。

その視点は常に、社会と人々に向けられています。

「持たざるものは、その貧しさから抜け出さなければならず、持つものは、占有する富を減らさなければならない」

こうした言葉に、彼の考えが凝縮されています。

「建築は、単にきっかけを作るに過ぎない。重要なのは、人の日常の暮らしであり、人である。人は、心と感情を持ち、正義と美に飢え、快適と刺激を渇望する、不思議な生き物である。これを、決して忘れてはならない」

彼の言葉は、突き刺さりますね。

直接聞きたかったです。

2012年、オスカー・ニーマイヤー104歳。この本に綴られているのは、1世紀を超えて生涯現役を貫いた不出世の建築家が、格差の時代に生きる現代の若者たちに向けて放った、彼の最後のメッセージである。「104年の人生を振り返って、改めて思う。この世の中は間違っている。社会は変わらなければならない。持たざるものは、その貧しさから抜け出さなければならず、持つものは、占有する富を減らさなければならない」。建築界の絶対的な主役を務め続けたニーマイヤーの哲学は、その仕事の中に凝縮され、突き刺さっている。ニーマイヤーの建築は、常に社会をよりよくすることに向けられていた。「建築は、単にきっかけを作るに過ぎない。重要なのは、人の日常の暮らしであり、人である。人は、心と感情を持ち、正義と美に飢え、快適と刺激を渇望する、不思議な生き物である。これを、決して忘れてはならない」。彼の建築の根底にある、ゆるぎない信念を持って、彼は呼びかける。

Amazonより

Oscar Niemeyer 1907-2012: The Once and Future Dawn

オスカー・ニーマイヤーの全体像を見るのに、これほど最適な本はありません。コストパフォーマンスと内容からして、さすがTaschenです。

まだ持っていない人にはおすすめです。

4.まとめ

建築家 オスカー・ニーマイヤーは、近代建築を代表する建築家のひとりです。104歳でなくなるまでになんと600もの建築プロジェクトを行っています。私達が知っているのは、そのうちの有名なものだけですが、他のプロジェクトがどんなものであったのかも気になります。少しづつ調べて更新していきたいと思います。

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

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